それから約2年半が経ち、日本でのFB浸透率も十分に高まったことを裏付けるかのごとく友達申請の数もだいぶ落ち着いてきました。(スマホの普及率と何か関係がありそうな気もしますが、、)
自らの友達数だけでなく、私のFB上の友達の友達数も収束してきたように思います。皆それぞれに、FBの使い方を見出し、FBとの付き合い方が板についてきたのでしょう。そんな成長期から安定期を迎えたFBを使ういちユーザーとして(以前からもやもやと)思うことがあります。
FBというコミュニケーションツールの使い方にはいくつかのパターンがあるという事。
その人のキャラがオープンか秘密主義か、パーソナルかビジネスライクか、という事に寄らず、概して、そのパターンは"友達数"で規定されるという事。
平たく言うと、友達数が10人のユーザーと1000人のユーザーでは、FBの使い方が全く異なるという事です。
それは本人が意図的にFBをマスへの伝達手段として使おうというケースもあれば、意図せずtwitter的に友達申請を送りまくった結果、FBへの書込みが不意に制限されてしまっているケースもあります。
私の友達という狭い世界での感覚的な判断ですが、FBでの友達数とその人にとってのFBの位置付けは大きく以下のように分類されます。
*友達数の区切りの数についてはあくまで目安であり、大体それくらいの友達数を境にというかんじです
① 友達数が10人未満のユーザーはFBを始めて間もない方々が主です。FBの存在を教えてくれた友達を核として、その友達と共通の知人などと繋がっています。親友と共通の友達であり、みな気心知れた旧知の仲という場合がほとんどなので、FBには(親友に語りかけるように)躊躇せずプライバシーを開示、踏み込んだ内容を書き込みます。
「親友だけには見せられる個人日記」といった使い方です。
② 次第にFBにも慣れ、楽しさを見出し、友人が増えてくると10-100人のカテゴリーに入ってきます。ここでは、紹介者の世界を飛び出し、会ったことがあり親密と感じる友達と繋がるようになります。お互いに住んでる場所・仕事・携帯連絡先・年齢を知っているような親密な友達が主な構成員です。
何度か会ったことがあり、お互いの個人情報を知る中なので、ある程度のプライベートは開示しますが、個人日記ではなく、シェアされる事も厭わない「見られることを前提とした交換日記」という使い方になっていきます。
③ 友達の数が増えるにつれ、受ける申請数も増えてきます。親密な友人以外で、知り合い程度の友達からの申請でも承諾する(来るもの拒まず的な)ユーザーは友達数100人の壁を突破します。一度だけ名刺交換をしたことがある人、もしくは数十年来連絡を取っていない中学の同級生などがFBの輪に入ることで、FBは、面識はあるけれど、詳しくは何をしているどんな人か分からない友達に対しての情報発信するツールとなります。詳しくは素性がよくわからない相手に対して知られても差支えない内容、という検閲を経た情報を投稿することになります。職場での愚痴や商品・サービスのクレームなどのネガティブな情報を投稿しにくくなることはもちろん、プロフィールの交際関係を非表示にするなど修正・加工が入ります。
詳しく知りあう必要のない人と距離を置いてゆるく繋がり、思いついた時に近況を報告確認しあう、それはまるで「Daily年賀状」のような使い方になっていきます。
④ 友達という言葉の本来の意味の範疇を超え、さらに友達数が増えていき500人を超えるユーザーも少なくありません。これらのユーザーの方は、会ったことはないが知っている友達(ネット上の友達)や友達の友達(会ったことのない人)に対して自ら積極的に申請を出しているパターン。もしくは、あっちから申請がやってくる(それを広い心で承認する)ような有名人です。ここまで友達の定義を広げ、友達数を増やすと、心穏やかに発信できる情報は極めて限定的になります。自らのパブリックな側面(初対面の人に自己紹介する時に話をする内容)のみに偏ります。不真面目より真面目、本音より建て前、主観より客観、プライベートよりパブリックなキャラが前面に出ることになります。職業人としての仕事にまつわる書込みであったり、イベント主催者としてその告知などが主なコンテンツになります。
「告知掲示板」のようにFBを使う事になります。
FBというコミュニケーションツールはすごく良く出来ていて、
どんなカテゴリーのユーザーをも介在させ、包み込んでくれる仕組みがあります。
そんな、便利でもあり、楽しくもあるFBという汎用性の高いツールをどう使いたいかが重要です。
どこまでの範囲の人と友達となるのか!?
自分が上記のどのポジションでFBと付き合っていくのか!?!?
友達承認をしようかどうか迷った時なども、友達数を判断の拠り所とするのもひとつの手かもしれません。例えば、(神経質な方だと)ニュースフィードにビジネスライクな告知が流れることを好ましく思わない人もいるかもしれません。そんな時は、友達数が極端に多い人からの申請を承諾しないという方針を取ることもできるでしょう。
SNSがもたらした大きな変化のひとつに、友達数の可視化があげられます。ここで重要なのは、友達数はその人の(真の意味での)友達の多寡を表す数値ではなく、その人にとっての友達の定義を表す指標だという事です。限られた数の心の通った仲間と深く付き合うことを良しとする人もいれば、できるだけ多くの人と一定の距離を保って付き合うことを良しとする人もいます。
FBのユーザー層は、そもそもSNSを始めるくらいなので、より多くの人と繋がりたいと考える人の集まりだとは思うのですが、変化に富んだ"友達数"を眺めては、友達付き合いの濃淡を想像せずにはいられないのでした。
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