アイスランドに降り立ち、南部のゴールデンサークルを巡り4泊、その後フィヨルドの美しい北部に2泊し、再び首都レイキャビクに戻ってきました。自然観光に忙しく、あまりブラブラとできてなかったので、最後にゆっくりとアイスランドのカルチャー発信地であるレイキャビクを散策しました。
アイスランド旅行記その3 -REYKJAVÍK-
首都レイキャビクには、アイスランド全人口の約1/3の12万人が市内に住み、周辺地域を含めると約21万人(アイスランド人口の約2/3)がこの一帯に集中しています。集中しているといっても、20万人程度の規模。中心部は歩いて回れるくらいこじんまりとしていて、渋滞もなく、女性が夜一人で出歩いても全く怖さを感じないくらい治安もいい街です。
Laugavegur
レイキャビク一番の目抜き通り、ロイガヴェーグル通り。首都といっても高層ビルは無く、可愛らしいカラフルな建物が並び、お洒落なカフェやショップが入っていて、ぶらぶらするだけでも楽しい街並みです。
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通りの起点 |
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協会の表参道 |
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クリスマスショップ。店内を埋め尽くす沢山の可愛らしいXmasグッズ |
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木でできた協会と羊の毛のサンタのオーナメントをお土産に、早速飾り付け! |
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歩行者天国の入口もアート |
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大胆なグラフィティ |
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積み木のようなカラフルな家 |
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カードの使えるパーキングメーター |
街の中心部は路上駐車が一般的で、路上に立っているパーキングメーターで支払いますが、駐車料金もカードで払えちゃいます。とにかく、キャッシュレス社会!
朝、天気が良かったので中心部にある湖を散歩し、近くにあるオーガニック野菜と天然酵母パンがウリのカフェ「
bergsson mathús」で朝食をいただきました。
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チョルトニン湖 |
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白い外観 |
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朝の日差しが柔らかい店内 |
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ブレックファースト・プレート |
野菜、果物、ヨーグルト、パンと盛りだくさんのプレートですが、2290kr 約2000円とさすが、いい値段しますが、久しぶりにゆっくりと優雅な朝を過ごせました。
Reykjavík Old Harbour
レイキャビク港の周辺は再開発が進み、かつての工場や倉庫をギャラリーやレストランに改装したお店が並ぶ、活気あふれたエリア。
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漁船、短い気が。。 |
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クルーズツアーの発着地でもあります |
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かつての倉庫を改装したショップやギャラリーが並びます |
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埠頭の先にあるこんもりした丘。てっぺんには干物をつるす小屋がありました。アート。 |
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てっぺんに登ると、対岸にハルパと協会が一望できます |
倉庫だった建物を改築したレイキャビクの現代美術館。コンクリート打ちっぱなしの館内では、アイスランドの現代美術作家Erróの展示を見ることができました。
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1800Kr 約1600円(大人)で、別館含む市内にある3つの美術館が観られます |
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朝だったため、静かな館内 |
アークレイリの宿泊先で見せて貰ったアイスランドホースがとても可愛らしく優しそうだったので、乗馬未経験だし、せっかくなので乗ってみたい!と思い、レイキャビクから車で40分程の場所にあるEldhestarという乗馬センターの
こちらの1時間のツアーに参加しました。
併設の馬術場では、トレーナー達がアイスランドホース特有のステップを見せてくれました。
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他の団体さんに交じって観賞 |
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カラフルな毛色 |
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「乗馬は初めて」と伝えると、25才のベテラン馬をあてがってくれました。穏やかなおじいちゃん馬 |
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火山灰を覆うのどかな牧草地。もし火山が発生したら皆逃げなきゃ、とのこと |
手綱と足で蹴って馬を操るのは初めての経験で、思い通りに動いてもらえなかったり、不思議な感覚でしたが、思いが伝わりその通りに進んでくれた時は嬉しかったです。アイスランドホースは馬体もそれほど大きくなく、乗馬初心者におススメです。
創業60年以上の老舗カフェ。ビビッドな赤い外観とは打って変わって、店内はダークブラウンのオーセンティックな雰囲気漂うとても居心地のいい空間で、絵葉書を書くのにぴったりの空間でした。
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一見モダンな外観 |
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ドアを開けると |
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60年前にタイムスリップしたかのよう |
街のシンボル、ハットルグリムス協会の目の前にある、アイスランド料理レストラン。運よくテラス席に通してもらえて、協会を眺めながら、アイスランドの郷土料理を味わうことができました。
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メニュー、一皿2000円~ |
アイスランドの料理が少しづつ盛られたプレートセットを注文。
サメの肉を発酵させた「ハウカットル」。アンモニアのようなめちゃめちゃ刺激の強い臭みが口の中に広がり、それを、発酵させたじゃがいもからできたアイスランドの地酒「ブレニヴィン (英語名:Black Death)」で洗い流す。発酵をもって発酵を制す、というもう何が何だか分からない、未だ嘗て無い経験でした。
その他、スーパーにも売っているタラの干物(←そのまま食べるとほぼ無味)、ライ麦パンに乗ったアイスランドラムの燻製ハム(←臭みがない安心感)等ここでしか出会えない食を体験できました。発酵系は癖が強いけど、慣れると中毒性のある味なのかもしれません。
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暖かい夏はテラスが最高 |
ホットドッグはアイスランド人のソウルフード。飲み屋をハシゴする間に小腹を満たすホットドッグ。物価の高いアイスランドですが、ホットドッグ1本を300Kr 約270円で提供するお手軽ホットドッグスタンド。「街一番のホットドッグ」という店名に相応しく、ラム肉ベースの合い挽き沿ーセージに、マスタードとチーズのシンプルなホットドッグですが、その場で食べる焼きたては美味しかったです。
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小さなスタンド |
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テーブルにくっついているホットドッグスタンド。そりゃ、寝かせるでしょ |
旅行中2度も行ってしまった、レイキャビク一番のお気に入りのビアバー。アークレイリ近くにあるカルディ社のクラフトビールが生でいただけます。店内もとてもお洒落で、近くのクラブに行く前にちょっと1杯って感じでここで待ち合わせをする地元の人で賑わっていました。
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ビールは1杯1300Kr 約1200~ |
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夜のレイキャビクを楽しむ街の人は皆お洒落でした |
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アンバーエール。見てるだけで酔えそう |
【アイスランド旅行Tips6 お酒の調達は、入国の前に!】
ただでさえ物価の高いアイスランドにおいて、さらに高い酒税が課されるアルコール類。
ケプラヴィーク国際空港には入国審査の直前に大きな免税店があるので、旅行中のお酒類はそこで買い溜めしましょう。
※アイスランドではアルコールは政府専売制になっていて、コンビニはもちろんスーパーでも2.5%未満アルコール飲料しか買うことができず、専門のお店に行かなくては手に入りません
アイスランドの旅の締めくくりに、最後に必ず行こうと決めていた、今回の旅行最後の温泉、
ブルーラグーン。レイキャビクから離れ、空港のそばにある為、旅の疲れを癒しがてら、フライトの前に行けるのがGood。但し、皆同じ考えで観光客もすごく多い為、事前の予約は必須です。1時間おきに予約が可能で、混み具合(季節とその日の時間)によって値段が変わります。僕が行ったタイミングは一年でも最も高いと思われる時期で、ガウン等含まれない一番安い入浴プランですら、11990Kr 約11000円もしました!宿泊込みじゃなく、日帰り入浴だけでこのお値段!いやー、ついに来ました、世界最高の温泉!
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入場時間制限が無いので、一日まったりできます |
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ミネラルが豊富でお湯は結構しょっぱい。うっすら硫黄臭が漂ういいお湯でした |
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世界最大の露天風呂! |
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21時。夕焼けにうっとり |
火山灰の大地以外に周りになりもない場所に突如として現れる神秘的巨大露天風呂。お風呂につかりながら、ぼろ儲けだろうなぁ、と思ってしまいました。決して安くないお風呂に、これだけ観光客が押し寄せるのに、周りに他の温泉ができないのはどうしてなんだろう?
Björkが何かの記事でアイスランド人の気性をこう語っていました。
「アイスランドの人はすごく独立心がある。…、アイスランドは北極海に浮かんだ島なのでもちろん孤立しているし、戦争をしたことが無いから、競うことをしない。」
アイスランド人の類まれなる独創性も、そんな国民性の賜物なのかもしれないなー、とウトウト眠くなりながら、お風呂で思いを巡らせる時間は本当に至福の時でした♨
【アイスランド旅行Tips7 早めの予約を!】
特に観光シーズンの夏など混み合う時期は、早めに予約をした方がいいです。ブルーラグーンも時間別で料金と入場客上限が細かく決まっていて、飛行機のフライトの時間に合わせて行きたいとなると予約で埋まってしまっている、という事も。色々なツアーに参加する際も、午前中のいい時間帯とかは埋まってしまうので、早めの予約がおススメです。
アイスランドは、豊富な自然エネルギーを活かし、電力はほぼ100%再生可能エネルギーである地熱と水力でまかなっています。天然資源が豊かな国は、安心安全で、住んでいる人にも余裕と優しさが感じられる国だなぁ、と改めて実感しました。
夏は気候的にも観光で訪れるにはベストシーズンですが、アイスランドらしさを感じる為にも、次回は絶対冬のオーロラのシーズンにまた戻って来たいです!
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ケプラヴィーク国際空港 |
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