November 17, 2019

アイスランド旅行記その2 -北部編 North Iceland-

アイスランド南部には氷と火の国を感じることのできる有名スポットが集まった「ゴールデンサークル」という観光エリアがありますが、アイスランド北部にも負けずとも劣らない「ダイヤモンドサークル」という人気の観光ルートがあります。首都から離れていることもあり観光客は比較的少なめで、手付かずの自然、美しい風景を満喫することができた2泊3日のアイスランド旅行記その2、北部編です。



アイスランド旅行記その2 -NORTH ISLAND-

早朝、ユースホステルをチェックアウトして、約400㎞離れたアイスランド第2の都市アークレイリを目指して走ります。アイスランドの島には総延長1340kmのリングロードと呼ばれる環状線が整備されていて、国をぐるりと一周することができます。そのリングロードの3分の1程の長距離ドライブです。
渋滞の無い国
道中、濃い霧が山を覆う
大自然のガソリンスタンドで給油

Kaffi Krokur restaurant

途中、Sauðárkrókurというフィヨルドの入り江の町でお腹が空いてきたので、昼休憩。道端にあるレストランに入りました。
ビストロ・コーヒーハウス
バイキングで久しぶりのお米、鳥だんご等

Sundlaugin á Hofsósi (swimming pool)

アークレイリに行く途中、リングロードを少し外れたフィヨルドの海岸線沿いに有名なプールがあるとのことで寄り道しました。
駐車場からの眺め
村営プール入り口。入場料1000Kr 約900円に値上げしてました
受付から一続きの海とプールが見えます
ジャグジーとプール。プールは30℃くらいと冷ためでした
インフィニティ、プール
世界最北の海が目の前に広がってるんだなと思うと、感慨深かったです。

Akureyri city

フィヨルドの山を貫くトンネルを幾つも通り抜け、ついに北部の中心都市アークレイリに到着しました。
フィヨルド、まさに入り江
大昔、氷河が作った造形美
対岸から望むアークレイリ
人口1.7万人程の小さなアイスランド第2の街
街のランドマーク、アークレイリ協会

【アイスランド旅行Tips4 観光地価格に要注意!】
たとえ同じ商品を同じチェーン店のスーパーで買ったとしても、観光地中心部にあるお店と地元民が買い物をするような郊外のお店とでは値段が倍以上異なることも。
バラマキ系のお土産も、空港、観光地でなく地方のスーパーやショッピングセンターに行った際にお得にショッピングしましょう。

Whale Watching Akureyri

アイスランド北部は、かなりの確率で様々な種類のクジラを観ることができる世界でも貴重な場所ということで、ホエールウォッチングに参加しました。申し込んだのはアークレイリ発のこちらのツアー。
集合場所のアークレイリ港
せっかくなので、よりクジラに近づける小型のスピードボートツアーに参加(19990Kr 約18000円)
クジラ好きスウェーデンカップルとメキシコ人、4人だけの贅沢なツアー
21時発の夜クジラツアー。沈まない太陽
すごいスピードで波を受ける度にボートが大きく飛び跳ね、お尻が痛くなること約40分、フィヨルドの先端まで来ました。海鳥が水辺を舞っているところにクジラの餌となる小魚がいるので、その場所を目掛けてボートを走らせます。たくさんのクジラが潮を吹いたり、尾ひれを覗かせてくれました。
ザトウクジラの群れがこんなに近くに!
2時間のツアーの最後にボートを滝まで廻してくれました。ずぶ濡れ。
帰りはスピードボートの揺れや雨に打たれるよりも眠気が勝って、寝てしまいましたが、入り江を走って感じたフィヨルドの大きさと、そこを自由に泳ぐクジラの姿が感動的でした。

Húsavík

翌日は、北部観光スポットが集まる、ダイヤモンドサークルを周遊しました。最初に訪れたのが、北部の人口約2400人の小さな港町、フーサヴィークです。ここはホエールウォッチングの聖地とも呼ばれるクジラの町。
港に並ぶ沢山のクジラ観光ツアー会社
フーサヴィーク港
可愛らしい町の教会

Ásbyrgi Canyon (Shelter of the Gods)

上空から見ると馬の蹄のような形をした渓谷の国立公園
渓谷展望エリアまでトレッキング
水辺の苔むす石が綺麗な渓谷でした

Dettifoss

渓谷から先は舗装されていない砂利道を走ること40分。ヨーロッパでも最大級の水量を誇る滝その4。
雨のせいか濁った水が轟音とともに流れ落ちます
両サイドの渓谷はグランドキャニオンのよう

Hverir (Geothermal area)

ミーヴァトン湖の東に広がる、黄土色の大地から煙が立ち上るアイスランド最大の地熱エリア。
漂う硫黄臭
ボコボコと吹き出す泥の池

Hverfjall (tuff ring volcano)

洞窟温泉跡に行こうと思っていたところ、迷って着いた黒い砂のカルデラ。
巨大な黒い砂山を登ります
てっぺん。真っ黒。風が強かった
頂上からの眺め。ほとんど木や森がないアイスランドの大地

Mývatn nature bath

地熱エリアあるところに温泉あり。は、日本もアイスランドも変わりません。ダイヤモンドサークル南にあるミーバトン・ネイチャー・バスの天然温泉、堪能してきました。
内風呂が無く露天風呂のみですが、夏は24時と遅くまで開いています。
2004年にオープン。
雨も止み最高の露天風呂!
何も遮るものがないアイスランドの大地に囲まれて
夕暮れが美しい天国のような露天風呂
乳白色のお湯はぬるぬると硫黄臭もして温泉らしい、いいお湯でした♨
夏は最も高く、普通に入ったら5300kr 約4800円のところ、クーポンを使ったので4500kr 約4000円で入ることができました。といっても、アイスランドの温泉は総じて高いけど、プライスレスな最高の天然温泉露天風呂でした!

Lake Mývatn

噴火した溶岩により堰き止められてできた湖。緑豊かで野鳥の楽園。周囲にも温泉や観光地が集まる北部観光の中心エリア。湖の周りをドライブするだけでも目の保養になる風光明媚な湖でした。
緑を食む羊たち
白夜の陽射しを眺めていると、つくづく、ダイヤモンドサークルなんだなぁ

【アイスランド旅行Tips5 非常食が普通に役立つ!】
物価が高いアイスランドをお得に旅行したいのであれば、簡単に食べられるお菓子やインスタントラーメン、栄養補助食品等持っていきましょう。
ツアーには食事が含まれていなかったり、地方に点在する観光地にはレストランがなかったりするので、カロリーメイトとかシリアルバーがあると何かと重宝します。

Goðafoss

アークレイリへの帰り道にゴーザフォスに立ち寄る。滝その5、その名も神々の滝。
真ん中の滝を挟んで左右に分かれる端正な滝

Glæsibær 2 Guesthouse and horsefarm

北部旅行の滞在先は、地元の人とも触れ合えるということで、Glæsibær 2 Guesthouse and horsefarmというゲストハウスに2泊しました。このゲストハウスは夏の間のみの営業で、アイスランドホースの飼育もしているホースファームでもあります。アークレイリ中心部から北に約10km海沿いののどかな場所にあります。
入り江を行き来する大きな船
一人部屋
海を眺めながら、ゆったりと朝食
夜12時に帰ってきたときの一枚
極寒の冬を耐え抜く為か、ふさふさのたてがみ
温厚で穏やかな性格でとっても愛らしいアイスランドホース
この子達はまだ若い馬で、馬術のトレーニング中
ホストのリカルド(Ríkarður)さんと愛馬
ゲストハウスを一人で切り盛りしているリカルドさん。欧米からの宿泊客が多い中、日本人は初めてとのことでした。日本からはるばるお土産持っていった甲斐がありました。とても親切に、育てている愛馬を見せてくれて、いろいろ話を聞かせてくれました。
去年の冬に足を怪我して、今は馬のトレーニングは中断しているということでした。
この子達を立派な一人前の馬に育てられるよう、今年の冬には足を治して、トレーニングが再開できるよう伝えてお別れをしました。

Glaumbær(Turf house)

ゲストハウスでオーナーとアイスランドホース達とお別れをし、再びリングロードを走り首都レイキャビクに戻ります。

途中、グロイムバイルという18世紀頃の農家建築が見学できる場所があったので、立ち寄りました。
防寒の為屋根が芝で覆われたターフハウスが美しい状態で保存されています
1700kr 約1500円で内部が見学できます
芝⁉が規則的に重ねられた壁模様
夜一人だとちょっと怖いかも
もこもこの屋根が可愛らしいターフハウス


Krauma Spa (Deildartunguhver geothermal bath)

ヨーロッパ最大級の湧出量を誇る温泉地にあるクロイマ・スパ。2017年にオープンしたとても新しいスパ。お風呂には入りませんでしたがちょっとチラ見に立ち寄りました。
モダンな建物
迫力の温泉湧出量


Hraunfossar

帰り道のレイキャビクにほど近い場所にある、今回の旅行最後の6つ目の滝フロインフォッサルに途中停車。これまでとは趣の異なる、岩の間から湧き出すように流れ出る滝でした。
大地から湧き出す滝
島の至る所に世界遺産級の巨大な滝が幾つもあったり、地熱発電が普及していたりと本当に水やエネルギーの天然資源が豊かな国ということを実感できた地方の旅でした。




2泊3日と短い北部滞在でしたが、観光客が少なめで、悠々のんびりとした自然と時間を満喫し、再び首都レイキャビクに戻ります。

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