「どうすれば私、結婚できますか?」と
聞かれた彼女は、こうアドバイスしました...
「あなたの目の前には川が流れているんだよ。
そこに、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてくる
(おいしそうな)ももを掴んで食べればいいだけだよ。」
ほっこりとしたエピソードでそのトークセッションは幕を閉じました。
今にも目に浮かぶような表現で優しく、端的に助言する。
私も大好きで、以前にもブログで紹介させて頂いた(夢を与え、夢を追い求める真央ちゃん、天晴れ!!#2)、DeNA取締役 南場智子さんのお話を初めて生で聞くことができました。
講談社主催、「現代ビジネス特別セミナー」南場智子・村口和孝・藤野英人トークセッション『起業家への道案内』に参加しました。
言葉の端々に南場さんの人となりがにじみ出て、より一層虜にさせられたセミナーでした。
【起業家と雇われ人の視点】
南場:「会社を立ち上げるとケチにならざるを得ない。」
コンサル時代はコスト感覚が無くダダ漏れだった。自分の会社は意識が働く。
藤野:自ら立ち上げたオフィスでささやかな設立パーティーをやった際、パーティーで振舞われたポテトチップの油でドアノブが汚れていたのを、社員は誰も気に留めなかった。(雇われ人だった時には気にも留めなかったが、)自分のオフィスのドアノブの汚れに腹が立つという事に、起業家になって初めて気付いた。
「一見器が小さい事のように思えるが、「ドアノブの指紋が気になるかどうか」が起業家か雇われ人かの大きな違い!」
【起業の良し悪し】
南場:「コンサルより事業家の方が圧倒的に面白い!もっと早く(コンサルを卒業し)シャバに出ればよかった。コンサルの延長に事業家の道は無いと思った方が良い。」
南場:「起業はほとんどの確率で失敗をする損なゲーム。数少ないラッキーな人しか成功できない。」「ただ、成功しようが失敗しようがプロセスはすごく面白い。」
藤野:「日本はそこまで失敗に冷たい社会ではない。失敗してもキャリアとして認められる土壌がある。」
南場:「起業のいいところは、真っ白なキャンバスからスタートして自分の大好きなチームが作れる。」
【DeNA流チームの作り方】
南場:「DeNAは採用時、すごく"人"に執着する。」
- 自分よりも優秀な人に限る。
- とことんくどく。
- DeNAという船がこんなに素晴らしいとアピールするのではなく、いつ沈むか分からない船なので助けてくれという姿勢で頼む!
南場:「採用時には人に執着するものの、一旦雇ったらSubstance(=コト)に集中。」
成功が誰に帰属したのかではなく、"コト"に向かう、ことで成功に集中できる文化がある。
気合いを入れて最前列に座ったものの、終始横顔しか拝めませんでした(^^;)
冒頭、数々のスタートアップ企業を成功に導いたベンチャーキャピタリスト 村口和孝 さんは、言いました。
「起業家って何も特別な人ではなく、生を以てこの世に産れた時から誰しも起業家なんです。」
私にとっても非常に学びの多いトークセッションでした!
時期を同じく、御三方揃って、起業に関する新著を上梓されました。起業を目指す人に限らず、お薦めです!
南場智子 さん本人曰く、(ゴーストライターを丁寧に断り)自身で精魂込めて書いたので全編読んでほしいが、特に、45ページと88ページに注目!とのこと
不格好経営―チームDeNAの挑戦
カリスマファンドマネージャー、投資家、起業家と様々な視点から数多の会社を見てきた 藤野英人 さんによる起業の道標
「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント
日本を代表するベンチャーキャピタリスト 村口和孝 さんによる新著
私は、こんな人になら、金を出す! (講談社プラスアルファ新書)
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