December 10, 2011

資産の棚卸2011:投資仲間に支えられ「控えめに仕込んだ一年」


今年は、忘れることのできない東日本大震災とその余波に始まり、米国債デフォルト危機、まだ鎮火には程遠い欧州債務問題、タイの大洪水など、洋の東西を問わず、様々な出来事が投資家心理に影響を及ぼしました。世界の動揺に伴い、集団心理的に、経済の根本となる信用は、世界規模で振り回されることとなった一年でした。

結果、ふたを開けてみると日経平均は一年前の121日から比べて、(大震災&米国債格下げによる)下りの階段を2段下ったかのような下落の一途をたどり、対ドルの為替は介入にもかかわらず、下げ止まりをみないという、投資家にとっては我慢の年でした。
(来年、再来年も、我慢の年、と書き続けるのかと、思ったりする程、投資家マインドが冷え込んだまま大納会を迎えるのかも。。)

しかーし、我慢といってもただぼーっとしていられないのが、小心個人投資家の性。今年は、ドル買いに始まり、バンガード新興国株式ETF(VWO)、米国S&P連動ETF(SPY)Topix連動ETFをしたたかな感じで買い増しました。結果:
んー、確かに自分の結果を見ても、インデックスvsアクティブ投資の神学論争において、今年のパフォーマンスだけを見てしまうと、インデックス派がおされぎみでアクティブ論調が優勢だったのを認めざるを得ないのかもしれない。ま、もともと1年のスパンで考えてはいませんが^^


「控えめに仕込んだ一年」。“ここが底(仕込み時)”と分かりやすい突発、急性的なイベントよりも、根の深い信用不安による“だらだら下げ相場”は仕込みの好機が捕えにくかった為、様子をうかがいながら小額を段階的に買い進めた、という意味で、“控えめに”仕込んだ一年でした。

ここまで平均株価、為替共に一方向的な展開になってくると投資方針に疑問が湧いてきて、くじけそうになる気持ちが芽生えてくるときもあります。でも、ネット、リアルを通じて一年を通じてお世話になった個人投資家の方々とのふれあいが、こういう逆風の中では何よりも支えとなりました。

日本復興はもちろん世界経済の拡大再生産性を信じる気持ち。それにもとづいた、ぶれない投資指針の固持。そういった考えをともに分かち合える機会を持てたことは、とりわけ今年は重要だった気がします。

個人投資の話などは、普段、公に飲みの席で話に上る事はない為、ついつい自分ひとりで考え、悩み、不合理的心理に振り回されることがしばしばです。そんな引きこもり症候群リスクを抱える投資活動ですが、時々でもいいので、仲間を見つけ、楽しく会話し、異なるスタンスを見聞きし、お互いのポジションについて確認する、それだけでもお互い励みになります。

最近はSNSの浸透もあり、以前よりはるかに簡単に“同士”を見つけ、交流できる場を見つけることが出来ます。ふと最近のネガティブな経済ニュース、塩漬け具合にうんざりで、証券会社の資産残高にふたをしたいと思っている方はぜひ、TwitterでもFacebookでも検索してみて、実際にオフ会等に足を運んでみてはいかがでしょうか?(こんな市況でも参加者皆さん明るく楽しく投資について語り合っていますよ!)
著名インデックス投資ブロガー水瀬さんの梅屋敷商店街のランダムウォーカーでも取り上げられていますので参考までに。

来年への抱負:
生活環境が変わったことにより、投資に回せる資金が減った一年でもありました。覚束ない外的環境に右往左往するよりも、まずは家計の見直しにより少しでも資産形成に回せる資金作りから始める必要がありそうです。市場が味方してくれないときは、自らを省みるのが得策かもしれません。

No comments:

Post a Comment