November 14, 2010

幸せ大安売り!資産形成は何の為?

最近重めの内容が続いたので、気楽な感じで。
愛読させていただいているマネックス・ユニバーシティーの内藤忍さんのブログのエントリー「これから考えるべきは、お金の殖やし方よりお金の使い方」
が面白かったので私も一考。

ある幸せを感じるその度合いを“1幸せ”と定義する。

例えば、1回の晩御飯をお腹いっぱい食べる幸せを1幸せとする。
バブルの頃は、見栄を張り高級レストランで晩御飯をお腹いっぱい食べて1万円だった。
1幸せ=1万円。

今は、牛丼大盛り卵付きで500円もあればお腹いっぱいになる。
1幸せ=500円。

極端な例だが、今やたった1/20のお金で同じもの(感情)が手に入ることになる。
今の時代、そんなに昔ほどお金をかけなくともそこそこ幸せになれるということである。

当時の高級シャンパンで味わった満足感と同じ程度の満足感を
比べ物にならない程安い第3のビールで味わえてしまえるわけである。


そう考えると、そんなに沢山のお金は本当に必要なものだろうか?と思ったりもする。
お金はそこそこあればよいのではないか、という思いが頭をよぎる。じゃ、お金よりも必要なものは何だろう?


時間??

お金に対する欲(お金の自分にとっての価値)が減っていくと
相対的に、時間に対する欲(時間の自分にとっての価値)が増えることになる。
つまり、お金増やしに一生懸命になればなるほど、時間の貴重さが際立ってくる。

仕事に没頭のあまり、趣味も持てず、ふと何のために働いてるんだろう!?とつい自問自答してしまう人なんかその格好の例かもしれない。

そうなると解決の術として、お金で時間を買うアイデアが浮かんでくる。
通勤時間を買おう。都心の高級マンション購入。ベビーシッターを雇おう。

それはそれで、身を粉にして一所懸命増やしたお金を
単に時間と交換しているだけの自分にふと気付く。
じゃ、何のためにお金を増やしていたんだろう?と。
そもそも、何がしたかったんだ?と。。。疑問は振出しに戻る。



デフレが止まらず、安く幸せが買える時代。
年金の不安、経済の不安などから、盲目的に資産管理、資産投資に傾倒しがちだが、
本当に重要なのは、何のためのお金なのか?考えること。
お金は手段であって目的ではない。
目的は何なのか?をぼんやりとでも夢見つつ、
それに1歩でも近づくようにお金にも働いてもらう。

そんな、スタンスでお金と付き合っていきたい。
と第3のビールで一抹の幸せを感じながら、内藤さんのブログを読んで思いを巡らせた。

2 comments:

  1. 「無償の愛」という言葉が浮かんだ。
    それは母が子に抱くのが一般に言われる。

    いつから 
    子供のためと言う大義名分の影で
    親が子供に見返りを期待するようになったのだろう。

    こんなに子供のためにお金を使った。
    少しは親に返して欲しいとか。

    「生まれて来てくれてありがとう」という原点に戻るなら
    そこに 金銭的考えは存在しないわけで・・・

    幸せは 確かに経済力を否定することはできないが
    1万の食事 500円の食事の前に
    作って そしてそれを喜んで食べてくれる人がいることが幸せと思う。
    そこには 「愛」があるんだよね。
    ちょっと くさいけれど(笑)

    お金は水のように
    高い所から低い所に流れるのが・・・と

    そして どう使うかの中に
    社会に少しでも還元する
    自分でできる中で人様のために・・・

    最近 こういう 昔からのことが私達世代すら少なくなったよう
    そういう親に育てられれば また 子供もそうなっていく。

    お金で買えないもの
    それが一番大切なのに・・・

    どんな時代になろうと どんなに家の状態が環境が変ろうと
    そういう気持ちは 脈々と 受け継がれているのを感じるし
    そうあって欲しいと願っている。

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  2. 嘉代子さん、
    reply遅れましたm(_ _)m。。
    「Priceless、お金では買えない価値がある」ってやつですね!資本至上主義全盛とはいえ、最近の成熟日本はどこか、行き詰った感がありますね。そんな中、やはりお金以外にも沢山あるはずの“大切な何か”に思いを馳せなくちゃいけませんよね!

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