August 27, 2018

Queensland: Glorious days with lovely friends in Sunshine State

Brisbane & Sunshine Coast (Day 9 to 17)

飛行機で東に飛ぶこと4時間。大陸を横断し、クイーンズランド州ブリスベンにやって来ました。
西オーストラリアは冬らしくとても寒かったですが、クイーンズランド州はさすが「サンシャイン・ステート」と言われるだけあって、滞在期間中ほとんど快晴、気温も季節を疑うほど日中は暖かかったです。
Brisbane riverside
Brisbane city
ブリスベンの街自体は海岸に面している訳ではなく、休日ビーチを訪れるならば、北にはサンシャイン・コースト、南にはゴールド・コーストという2大リゾート地を抱える、オーストラリア第3の規模の都市です。
早速、今回の旅行の目的の一つ、ブリスベンから車で約1時間半北上し、幼馴染が在住するサンシャイン・コーストを目指します。

初日は、長年この地に住む友人も、初めてと言うことで、有名な故「クロコダイルハンター」が設立したオーストラリア動物園に行きました。
Crocodile show
Laid-back kangaroo
さすがオーストラリアだけあって、日本の動物園よりもはるかに広大な敷地に生き生きと暮らす動物達を間近に見て触れあうことができました。街中から離れた森以外何もない場所にある動物園は年々施設が拡張されているらしく、月曜日にもかかわらず多くの来園者で賑わっていました。

サンシャイン・コーストで2泊の後、また別の友人との再会の為、再びブリスベンに戻って来ました。オーストラリア人と結婚して、ここブリスベンで暮らす日本人の友人にお誘い頂き、おうちにお邪魔しました。公園に面した素敵なバルコニーのあるその家は、リフォームしたてで白く眩しく輝いていました。キッチンが二つあったり、日本の普通の家のサイズよりもはるかに大きく、とても広々。こういう環境なら騒音とか心配せずに子供も思いっきり遊べるんだろうなぁ。ゆとりあるオーストラリアの暮らしの一面を見させてもらうことができました。
New Farm Park
写真は、友人家族に連れて行ってもらったブリスベン中心部にある公園。子供達のドックランさながら、みんな自由に放し飼いです。


今回の旅行2か所目のホームステイということで、オーストラリア人の友人宅にお世話になりました。レンタカーでその家に到着すると、奥さんがちょうど家の外にいました。挨拶の余韻に浸る間もなく、彼女は興奮気味に、「はやくはやく。家に上がって!」と勧めてくれました。
ドアを開けて、びっくり!なんと、家の中に我が家の人数分のテントが並んでいて、その壁には"Ryokan"と書かれたサインが貼ってあるじゃありませんか!!キャンプをテーマに、家をまるごと装飾して歓迎してくれたのです。「ようこそ、ブリスベンの旅館へ!キャンプというよりは、グランピング気分で寛いでね!」と、私達を温かく迎えてくれました。


"Glamping" at Brisbane
Camping treats welcomed our family
リビングに上がると、そこには、グリム童話に出てきそうなお菓子がたくさん飾り付けられたテーブルが用意されていました。壁にもウェルカムの大きな文字!ユーモアがあって気の利いた、心温まるサプライズの演出にびっくり、大興奮のチェックインでした。


翌日は祝日ということもあり、家族と皆でブリスベン市内をブラ散歩。市の中心部にある美術館「Gallery of Modern Art(GOMA)」を訪れました。館内は広々と天井も高く、頭上から差し込む光が館内を明るく包む、とても心地よい空間でした。
GOMA
The Library Cafe
Morning tea with Lamington
美術館隣にある図書館併設のカフェにてティータイム。紅茶を頼むと黒い四角状のケーキにココナッツをまぶした、クイーンズランド州発祥のケーキ「ラミントン」が添えられていました。甘いものがそれほど得意じゃないけど、そのチョコレートでコーティングされたケーキは控え目な甘さで、紅茶にピッタリ。とっても美味しかったです。


Ekka: Royal Queensland Show
Rides and Hot-dogs
今回ちょうどタイミングがあったこともあり、友人案内の元、毎年8月に州都ブリスベンで行われる年に一度のお祭り「エッカ(Ekka)」に行くことができました。エッカはクイーンズランド州最大のお祭りで10日間、ブリスベンだけでなく全国から沢山の来場者が訪れる一大イベントです。事前にインターネットで入場券を購入してもらい、いざ突入です。日本のお祭りさながら路面にはたくさん、食べ物やおもちゃ、クラフト品などのお店が並んでカラフルに会場を彩ります。


Colorfully decorated stalls
昔から続く歴史あるお祭りで、元々は農業や酪農などの収穫を祝う感謝祭だったとのことで、会場には、馬や子豚、羊やひよこ等子供たちも触れ合える動物コーナーも充実していました。来場者の交通の便を考慮して線路沿いにお祭りのエリアが設けられているのですが、とっても広い!駅二つをまたぐ程の広さに、数多くの展示会場や移動遊園地など沢山の催し物、来場客で賑わっていました。

Cool looking hotfood stall
Laughing clowns game
Wood chop competition
会場のテントでは「薪割り競争」の真っ最中で、思わず足を止めてしまいました。オーストラリア本土だけでなく、タスマニアやニュージーランドなど各地から巨漢の選手が集って薪を割る速さを競います。皆揃って全身白いノースリーブ姿。スタートの合図で、斧の音が会場に響き渡り、ものすごい速さで大きな丸太を真っ二つにする様子は迫力満点でした。

友人も「エッカに来るのは30年ぶりくらい」と言っていました。地元の大人達にとっては、子供の頃に友達と一緒に見て回った、子供の頃の思い出のようなお祭りなのでしょう。


Kids opening Showbags
会場の奥には、大きなトタン屋根の棟があり、子供達のお目当ての品がずらりと並んでいました。そこでは「ショーバック」という福袋のようなお菓子の詰め合わせバックを売るお店が軒を連ねます。たくさんの子供達がその場で袋を開けて、楽しそうに笑い合っている姿が印象的でした。


夜は、キャンプがテーマということで、近所の友人にも声をかけてくれて皆でBBQ。お腹いっぱいオージービーフを食べた後、焚火を囲んでマシュマロ・トースト。街中にもかかわらず、空を見上げるとたくさんの星が大きく綺麗に輝いていました。


Marshmallow toast

今回ホームステイさせて頂いたお家の旦那さんは、ステンドグラス作家です。自宅のすぐ隣にアートスタジオを構えています。
Glass work studio
Beautifully crafted leadlight glass
「レッドライト(Leadlight)」と呼ばれる、色とりどりのガラスのピースを鉛の縁でつなぎ合わせて模様を作り出すステンドグラスを制作する工房です。スタジオには明るい光が差し込み、部屋のあちこちに散らばる波打つ手作りガラスに光が散乱する、いかにも創作意欲が湧いてきそうな素敵な空間でした。
Decorative entrance door
Beautifully sectioned glass in lead cames
自宅の玄関の真っ白な扉にも、深い色の素敵なレッドライトがはめ込まれ、そのコントラストがとても美しかったです。建築の装飾窓としてのステンドグラスだけでなく、教会の修繕なども行う彼の作品はこちらの公式サイト「The Glass Mandala」からご覧頂けます。



Morning coffee 
Flat white
翌朝、コーヒー中毒を自称する主人が行きつけのコーヒーショップに連れて行ってくれました。韓国人のオーナーが丁寧に入れてくれる美味しいラテを味わいながら、産まれ故郷の話や子供の話、日本に住んでみるのも悪くない等といった他愛もない話に花が咲きました。


週末に合わせて、再びサンシャインコーストに移動し、ブリスベンに住む友達とホテルで落ち合いました。
View of Sunshine coast
Mooloolaba beach
泊まったホテルはサンシャインコーストのビーチに面したホテルで、窓から見渡す限り広がる海と空の青い景色を眺める、それだけで癒される素敵なホテルでした。


夜は「Surf Club」という会員制のビーチ沿いのレストラン&バーに連れて行ってもらいました。
Mooloolaba Surf Club
Love the taps of craft beers
「Surf Club」とは、オーストラリアでは一目置かれる存在の海のライフセーバーの人達に敬意を表して作られた社交場のような場所で、食事もできるし、もちろんお酒も用意され、場内の大きなスクリーンではスポーツ観戦もできたり、小さなカジノもあったりします。いい感じにできあがった年配のオージー達が楽しそうに飲んでいる傍ら、子連れの家族もいたりと、まさに老若男女様々な人で賑わっていました。

サンシャインコーストはリゾート地なので、あまり観光のプランも立てず予定も詰込まずゆったりと過ごしました。
Park lookout at Buddina
Mooloolaba
Harbor-side picnic
Sunset at Noosa River
友人に案内してもらい、海沿いの町をぶらぶらと散歩したり、ビーチで焼き鳥を焼いて食べたり、リゾート地ならではの、のんびりとした豊かな時間を過ごすことができました。


Night view
ホテルに戻ったその晩、友達みんな一つの部屋に集って、修学旅行さながらワイワイと夜通し語り飲みをしました。久しぶりに再開できた友達と、ビール&ワインを飲みながら過ごしたひとときは何物にもかえがたい思い出深い夜でした。

***
今回、久しぶりに3週間もの間日本を離れ、普段の生活から距離を置くことができました。日本暮らしの良い所、オーストラリアから学ぶべきことなどなど、色々と考えさせられ、とても刺激になりました。

オーストラリアは、良くも悪くも大ざっぱ、とっても寛大です。みな口を揃えて”No, worries!”と言います。訳こそ「心配無いよ」ですが、Thank youと言った後の「どういたしまして」みたいな場面でも、皆いつでも"No, worries!"です。懐の広さが言葉となり、挨拶となっています。
人間関係にしてもギスギスした感じが無く、国土の広さ故なのか、いろんな場面で余裕を感じました。経済・財政的な面だけでなく、家の広さとか、就労時間の感覚とか、教育の柔軟性とか生活の到る所で"ゆとり"が感じられました。
逆に、人にしても物事にしても、ある特定の事に突出した、尖った何かを見つけることはそんなには無く(滞在が短かったから!?)、身を削るくらい一所懸命に、一つのことを極限まで突き詰める事などはたぶんオーストラリア人の気性ではなく、より日本人的なんだなとも思いました。


オーストラリアでこれまでお世話になった友達と会うことができ、僅かながらも現地で生活することで、自分そして家族の今とこれからについて色々と思いを巡らせることができました。そんな機会が持てたのもオーストラリアで暮らす友人達のお陰です。お世話になった皆さん本当にありがとうございました!

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